2021年10月4日(月) 午後7時30分時開場、8時開演 @Ftarri 水道橋店
山田光(アルト・サックス)
阿部真武(ベース・ギター)
予約:info@ftarri.com (氏名、人数、電話番号をお知らせください)
主催:山田光
山田のソロと山田・阿部のデュオの2セットを予定しています。状況変わるかもしれませんが、お客様最大10名限定で営業しているため、来られる方はFtarriまでご予約お願いします。
緊急事態宣言が解除されるそうですが、1か月以内にすぐ再発令されたことが今年は2回ありました。なのでこの隙に差し込みでコンサートやらせてもらおうと思い急遽企画しました。(国の決めたことを守る、というよりも何かしらに所属していると偏見にさらされてしまうので)
阿部さんは今年個人的に注目しているジャズベーシストで、最近私がやっているプロジェクト(近々告知が出ます)でも重要な役割を果たしているのですが、先日観たライブで感動してしまい、お誘いしました。
(以下軽く感想です)
9/9 18:00-
@国分寺M's
古川忠幸 sax
遠藤ふみ piano
阿部真武 electric bass
古川さん(そして後半飛び入りした奥住さん)がフリーキーに吹くのを遠藤さん(素晴らしい)と阿部さんがどこまでも包み込み縁取ってしまう演奏で、遠藤さんと阿部さんのコンビネーションいったいどうなっているんだろうと感動しました。ベースにプリペアドしたり激しいブラッシングがあったりいわゆる音響即興的なパートと和声付けしていく場面がシームレスにつながり...といっても紙芝居型(この言葉も使われなくなったか)ではなく音響がただの表層ではない...というところで
阿部さんのソロ(ダンサー細川さんとのデュオ)はこちらで観られます。
私の演奏ですが、最近観てない人に軽く説明すると
↑の黒澤さんとのデュオで左チャンネルでなってるフワーって音、これはやるでしょう。サックスの重音・マルチフォニックというとコルトレーンもやってるような低音のビャローンとした音を想像されると思いますが、運指と、あと私が使ってる鉄板のアタッチメントでこういうフィードバックみたいな音も出せます。(もちろんノンエフェクト・ノンオーバーダブです)
あと参考音源ネットにないですが、延々と循環呼吸をやるのもやるでしょう(Dommuneでもネタ的にやりました)。自分は循環呼吸の中で倍音の変化を観察したり、倍音を育てる?のを見るための循環呼吸は昔からやっていたのですが、どうやら人は循環呼吸を見ると感動するらしい、ということに2019年頃気づいて以降これ見よがしにやることがあります。(藝大陳列館でやった時は天井高くて最高だった)
以下、人が感動することで有名な循環呼吸プレイリストです
ミンガスの有名なライブ盤で全員凄い中のローランドカーク循環呼吸13:39~
途中で音伸ばしたままステージ上をうろつくのですが他のマイクが拾ってパンニングするのが面白い。そしてその後の客の盛り上がり。循環呼吸は簡単に説明すると頬に溜めた空気でごまかしながら鼻呼吸をする行為でどうしてもその際に音質が変わる。なので私はローランドカークがどのタイミングで鼻呼吸してるかが音聴いてわかります。
一時期日本にもよく来ていたジャンニジュビア(イタリア)のTED講演!です。私もメカニカルな運指練習しよかなと思いながら10年くらい経ってしまった(あとキーの抵抗軽くしたりとかの調整もするのだろうか)
アンソニーブラクストンの有名な動画。いろいろあった末に3:29から循環呼吸+リードに歯を当てるノイズへ
ギルエヴァンスオーケストラ。5:08~ハンニバルマーヴィンピーターソンがアンサンブルの靄の中から光を差すように循環呼吸を行う。これは感動的だ。
姜泰煥。この方、私と同じで前歯がかなり前方に突出しているようなのですが、その前歯と床で楽器をガッチリとホールドした上で楽器の角度を繊細にコントロールして倍音を変えていく、というのをやっていることが私も真似して胡坐でライブをしたらわかりました。2013年に田中泯とのデュオを観たことがあるのですが、クライマックス的にぐわーと二人で盛り上がったあと、そこからさらに30分以上吹き続けて合わせている田中泯が死んじゃうんじゃないかとハラハラしたことを覚えています。意外と意地悪なのか?
おしまい